2012年10月31日水曜日

これからは専門店に有利な時代になる!!












photo credit: Jack_Snell via photopin cc


これからは専門店に有利な時代になります。

インターネットが普通のモノになったことで、マイナーなモノやニッチなモノに、簡単にアクセスすることができるようになりました。


インターネットが広く普及し始めた当初は、情報へのアクセスの仕方はポータルサイトへ訪れることから始まっていました。ポータルサイトに情報が載っていないと、ユーザーの目に触れることが難しい状態でした。

しかし、現在では知りたい情報は直接検索することが当たり前になっています。必ずしも情報がポータルサイトに載っている必要はなくなりました。Webにさえ情報をアップしていれば、それを必要としているヒトが自分から探してくれます。

実際、Webで売れるクルマは輸入車や希少車、旧車などがメインです。こうしたクルマは、欲しいユーザーが自分から検索して見つけにきてくれます。

反対に、普通のフィットやカローラでは、ユーザーから見つけてもらうためには、露出の高いサイトに掲載したり、値段に特徴を出したり、相当な努力が必要になります。

インターネットの普及はマイナー・ニッチに光を当てることになりました。
そして、もうひとつ大きなうねりが控えています。


日本はアジアの中ではインターネットの普及率はトップですが、ソーシャルメディアの利用・活用はまだまだ低い状況です。
アジアのネット人口は今や10億人以上−アジアのソーシャル、モバイルはいかに

これから先、ソーシャルメディアが日本でも広く浸透していけば、その恩恵を一番受けることができるのは専門店です。ユーザーはますます簡単にマイナー・ニッチな情報へアクセスすることが可能になるからです。

そうした状況が目前まで迫ってきています。インターネットで情報を発信しないという選択はあり得ません。以前のエントリーでも触れましたが(もう車両本体は利益の源泉ではない!?)、ホームページすら持っていない店舗が大半の状況です。情報をWebでこまめに発信するだけでも雲泥の差がつきます。

更に、お店に専門性を持たせることができれば、これからの時代を他店より有利にサバイブできます。

小資本・小規模のお店にとっては、専門店化していくことが、生き残るためのひとつの戦略となることは間違いないでしょう。


2012年10月29日月曜日

これからは物語を売るっ!!


















photo credit: Gilderic Photography via photopin cc

以前にワタシがのたまった内容(中古車と「物語」と妄想と思い込みのカオス)に近い事例を日刊自動車新聞で発見しました!隊長っ!!




































物語を売る。
近い将来、その個体が持つ唯一の「物語」に価値が出てくるようになります。絶対。
※その理屈については上記エントリーを。

元オーナーの物語や印象的なエピソードなんかが、本当は一番魅力的な素材です。
まぁ、オークションとかで仕入れちゃうと、そんな細部はわからないですけどね…。

物語のリレーってのも面白いかもしれませんね。
車体番号と物語を紐付けしてクラウドで保管・共有。
歴代オーナーが物語を続けていく。

そんなwebサービスはどうですかねぇ…感傷的過ぎか??
いや、クルマの素性が明らかになるから付加価値を高められるのではなかろうか。
検討してみようかな…。

2012年10月24日水曜日

HV・EV・PHVって誰が中身を確認するの??













photo credit: mandolux via photopin cc

新車販売ランキングを毎月見ていますが、最近はずーっとハイブリットが上位を占めてますね。ハイブリットにあらずんば新車にあらず。ハイブリットにあらずんばエコカーにあらず。っという勢いですよ…。

これだけ供給がされると、当然、数年後には中間流通市場にも大量に出回ることになります。そこでふと思ったのですが、中間流通市場ではHV(ハイブリット)やEV(電気自動車)、PHV(プラグインハイブリット)って、中身は誰がどうやって確認しているんでしょう?取り扱いのあるディーラーに入庫してきた場合は別なんでしょうが、HV・EV・PHVは核心部分がブラックボックス化しているんですよね?整備業界ではメーカーやディーラーに囲い込まれてしまって手が出せなくなるんじゃないかと戦々恐々だそうですし、実際、民間車検場でも、今は中身に手を出すな!って距離を置いているトコロも多いと聞きます。

オークションや共有在庫、はたまたナントカ鑑定とかはどうなるんですかね?どの段階で中身はチェックされるんでしょう?中身は知らんよ、乗ってみて問題あったらディーラー行ってね。ってわけにはいかないですよね。ディーラー行けって言われるのがユーザーなのか、中間に入る事業者さんなのか市場主なのかはわかりませんが、それじゃ困っちゃいますよねぇ…。まぁ現状のガソリン車でも機関については詳細なチェックがされて流通しているわけではありませんが、不具合は流通過程で一応わかっていきますし、中身がまったく不明のまま流通することはあまり無いと言っていいかと思います。しかし、HV・EV・PHVは…どうなんでしょ?中身のあたりを付けられる代物なんですかね?これなら修理にどれぐらいの費用がかかるとか、こうなってたら敬遠しようとか、そうした知見やノウハウってどうやって共有されていくんでしょう?中間流通市場でキチンとチェック機能が働く仕組みがないと判断ムズかしくないですかね?

いや、ひょっとすると、ワタシが知らないだけで、そんな仕組みは既に整備されているとか、計画されているとかなのかもしれませんが…。

詳しい方、おられましたら教えてつかーさい。

2012年10月21日日曜日

リユースすることでサスティナブルな社会を実現!?














photo credit: Elizabeth Abernathy via photopin cc


え〜、ちょっと前まで暑くて茹だっていたのに、
いきなり寒くなるもんだから風邪なんかひいちゃったりして、
やれやれな昨今ですが気がついてみるとなんとっ!!

エコロジーやサスティナブル(持続可能な)であることは、
ある種のステータスを誇示する、かっこよくてオシャレなモノ。
になってました。

環境への負荷を考慮したライフスタイルやマインドは、
先進的で尊敬されるモノ。
になってました。

そうです!
価値観は変わったのです!!
知ってました!?
いや、もーびっくり。
お元気ですか?

環境に配慮しないモノや行動はかっこ悪いのです!
クリーンでないことはクールじゃないのです!
ハイソサエティ(社会的上流階層)じゃないのです!
(あはは、横文字ばっかだな、てへっ)


えー、ここまではよろしいでしょうか?
大丈夫でしょうか?

次いきます。
中古車のことです。

これまで永きにわたって「中古車最大の魅力はコストである!」
っという訴求の仕方をみんなでしてきました。
いやまぁ、実際そーなんです。コストなんです。

しかし、これは事実ではあるものの、反作用として、
「中古車=プアマンズカー」
という構図もつくってしまいました。

その結果、中古車は積極的なポジティブな選択肢としては、
押しの弱い商品になってしまったのです。

そこでコレです。

ワタシは以前、中古車という選択は、
実はひとつのエコロジー活動になり得るんですよー
っという説が存在することを取り上げました。
エコロジーはそんなにエライのか!?について考察する

実際、中古車関連の企業さんの中には、
このロジックを使用済みなトコロがあります。

プロトさん
中古車に乗ることこそが最高のエコカーライフ


ガリバーさん
スタートラインでCO2排出量ゼロの中古車のほうが、じつはエコなクルマになるのです。

おぉっ!!エコロジーという切り口で、
中古車はポジティブな選択肢になり得るのではないか!?
こいつはすげぇ!

冒頭に述べたように、エコであることはクールでオシャレでハイソで時代の最先端でセレブちっくで精神的にもお財布的にも余裕がありそーで思慮深そーで知性が高そーでムニャムニャなわけですよっ!!(後半部分に何やら歪んだヒガミ感情がぁ!)

ん?まてよ。
プ○ト社もガ○バー社も、この切り口で押してたか…?
活用できてたっけ…?



できてない…ね

なぜこの概念は活用できていないのか?
わたし気になりますっ!

ってことで考えてみました。

思うに、この概念自体は時流にマッチしたものなので、
訴求の仕方に何か問題があるのではなかろうか?

では何が問題なのか?

それはおそらく、この概念だけでは消費者の欲望は満たされないからでしょう。
エコロジーやサスティナビリティに関心がある意識の高いワタシ。
このことが第三者からもわかる仕組みが必要なのです。


欲望を満たしてあげる。
これがあらゆるビジネスのすべてです。
誰の欲望も満たさないアクションには価値が産まれてきません。


他者から認められたい。
この欲望と概念(中古車=エコ的なやつ)がうまくマッチしていないために、
前述の2例はうまく機能していないのでしょう。

ヒトは他者に認められるということが、
ある種の言動を行うためのインセンティブになります。
エコロジーやサスティナビリティに関心のある意識の高いワタシ。
これを第三者が認める仕組みが必要なのです。
この仕組みがないと、先の概念を活用したPRなどは不発に終わってしまうと思います。

他者に認められることによって得られる報酬は冒頭に述べた諸々になります。
オシャレでクールで先進的なわたし…。

この概念と報酬の関係に便宜上、名前を付けたいと思います。

名付けて、

エコエコアザラク

エコエコインセンティブ

このエコエコインセンティブを仕組みに落とし込む方法ですが、
ざっくりした建て付けとしてはコーズリボンのようなモノがいいのではないかと思います。
こちらさんは裾野と間口が広過ぎて、何でも屋みたいになっているので
(あと、若干ビジネス臭がしなくも…)
設計を整理し直して、趣旨を再設定すれば、なかなか良いものになりそうな気がします。

何より、中古車に新しい価値を付加することができるかもしれません。
リユースすることでサスティナブルな社会を実現。
どなたかやってみませんかね?なんなら無償でお手伝いしますので。





※今回のエントリーの前提として
ワタシは欲望を負の感情と捉えていません。
欲望に対する捉え方はコチラでも確認できます。
「私利私欲は声高に叫べっ!」

2012年10月17日水曜日

コネクティッドカーな未来が早く来ないかな!!














photo credit: Neeraj Pattath via photopin cc



自動車は、PC、スマートフォン、タブレットに続く、インターネットコンテンツへアクセスするための「第4のスクリーン」と呼ばれてきている。そうです。

インターネットへ繋がった「コネクティッドカー」は今後、
当たり前の存在になっていくでしょう。

クルマがインターネットに繋がるようになったら、
複雑で重たい処理も外部のサーバでできるので、
iOSのSiriやdocomoのしゃべってコンシェルのような、
秘書機能がデフォルトで設定されるようになるのではないでしょうか。

クルマが”人格”を持つようになるのも、
そう遠くない気がします。

ナイトライダーのK.I.T.Tアスラーダ(アレな方面ですみません)みたいな
クルマが出てくるのかと思うと楽しみですねぇ。

いろんな人格やキャラ設定ができるようになると、
ホントにクルマは擬人化された相棒になっちゃいますね。
ディープでマニアックな経済が動くニオイがしますよ。

そして、インターネットに繋がるようになると、
クルマのあり方や、クルマとの関わり方も大きく変わっていくようになると思います。

外部サーバと繋がる事で、走行履歴やメンテナンス履歴、使用状況、位置情報など、
あらゆるデータのログを取る事が可能になります。

そのログから様々な関連サービス(メンテナンスや車検・点検などはもちろん)
場所や行動に紐づくものや、乗り手の趣味嗜好に合わせたレコメンド(おススメ)をしたり、
クルマの可能性はものすごく広がりますね。今のカーナビの比じゃありません。

関連した新しいビジネスもたくさん出てきそうです。

安全機能の面でもいろいろありそうです。
スマートフォンのような携帯デバイスとやり取りをするようになれば、
ヒトの移動状況とクルマの位置関係を把握して、接触事故を未然に防いだりできるでしょう。

道路状況にもリアルタイムで対処ができますし、混雑を分散させるナビゲーションも可能になるので、渋滞なんて発生しなくなるかもしれません。

事故が発生した場合も、クルマが自律的に通報や救援要請をすることができるでしょうし、乗員の数や年齢性別、負傷の状況なども感知して最適な対処が可能になるでしょう。

まだまだいろんなことができるようになります。

法定速度以上で走行しているログが取れたり、シートベルト着用していないログが取れたり、信号無視したログが取れたり…ん?

なんだか窮屈なことにもなりそうな…。

何でも管理されたドライブ。
安全で快適かもしれませんが、なんだかちょっと…。
便利を手に入れて何かを失うことになるのかもしれませんねぇ…。

テクノロジーの発達は、
常にヒトをハッピーにする訳ではないっということなのでしょうか…。

いやいや、きっと失われるモノ以上に楽しいはずです。面白いはずです。
期待してその時を待ちましょう。

2012年10月15日月曜日

不確実な時代のソリューションになるのか共有在庫!!














photo credit: fdecomite via photopin cc


荒井商事/AI‐NET新サービス 店舗在庫(共有在庫)サービスが稼動

共有在庫は各社サービスが出そろってきましたね。
主要なプレーヤーは着々と動いています。

この不確実な時代。
売れるかわからない在庫を抱えることは、
やはりリスクが高いですからね。

共有在庫は合理的なソリューションです。
注文が入ってから仕入れる。
ちょっと、ECサイトのドロップシッピングみたいですね。

在庫を持っているお店にとっても、
店先に置いておくだけで販売機会が増えるのは一石二鳥です。
まぁ、いろいろ問題や事情はあれど、基本的には喜ばしいことです。


思うに、
オークション会場の将来的な機能のひとつは、
「在庫バンク」なのだと思います。

物理的にヤードを持つのか、ヴァーチャルなネットワークなのかはあれど、
間違いなく、そうした機能が求められていくと思います。

ユーザーには売れずに業者間だけでクルマが動いて
市場(いちば)だけが儲かる。

そんな歪な状況は長く続かないでしょう。
販売店が消耗するだけです。

販売店の利便性を考慮するのであれば、
オークション会場が共有在庫に向かうのは当然の流れだと思います。

あとは名古屋方面のアノ会社ですかねぇ…。

まぁ、戦略的には、市場のリーダーは下位プレーヤーが成功したタイミングで、
内容をそっくり模倣すればOKなので、
まだ動く時ではないのかもしれません。

しかし、リーダーと云えども大きな流れには逆らえません。
これから注目すべきは、どのタイミングで打って出てくるか?だと思います。

いつの世もタイミングを見誤れば即死です。
直近でもドコモやシャープ、その他もろもろ…
タイミングを逸してグダグダの企業は枚挙に暇がありません。

どーするリーダー!?
楽しみにしてますよー♪

って、その前に
共有在庫市場自体がズッコケちゃったりして…
まさかね…

※ひとつ一応お断り
リーダーが何を考えているか知っていて言っている訳ではありませんので。
真に受けちゃダメですよ。

2012年10月14日日曜日

これからは地元に愛される小規模店がタフでクールだっ!?















photo credit: Kaptain Kobold via photopin cc



既存顧客を大切にすることで、「お客さんがお客さんを連れてくる」


これからの小規模店舗のスタンダードな戦略はコレだと思います。

ちょうどこの記事を見て思うところがありました。

新規顧客の開拓にコストと労力を投下することを止めて、
既存顧客のフォローに全力を尽くす。

こうしたお店が増えてきているように感じます。
新規顧客獲得に予算をまったく割いていないお店もあります。
既存顧客のフォローアップが新規顧客開拓の一番の方法だと言い切ります。

「お客さんがお客さんを連れてくる」

ただし、既存顧客へのフォローはハンパないです。
それはもう徹底的です。
完全にお客さんを、お店の、スタッフの、社長のファンにしてます。

フォローも金銭的なコストをかけるモノではなく、
手間ひま、労力と時間をかけるモノが中心です。

そして、そういう部分をお客さんはホントによく見ています。

先の記事にもありましたが、

「返報性の原理」
(相手の喜ぶことをまず提供することによって、相手に「借りを返さなきゃ」と感じさせること)

この原理がポイントです。

情けは人の為ならず

なんて言葉がありますが、
これは人間心理の真実を捉えている名言です。(おおげさに言ってみた)

遠回りのようですが、既存顧客のフォローが、
効果的な新規顧客開拓の手法のひとつです。

ここへ資本と労力を投下してみてはどうでしょうか。



顧客管理について言及してないじゃん!この電気屋さんの肝はそこが不可欠でしょうよ!
っと思ったそこのあなたっ!!

今回は見逃してください…。






2012年10月9日火曜日

私利私欲は声高に叫べっ!













photo credit: WillWinter via photopin cc


「自分は私利私欲のために仕事をしているんじゃない」

こういう台詞を口にするヒトは、だいたい嘘つきです。
もしくは、信用してはいけないヒトです。

何かを実現させようというモチベーションは十分に私欲です。
それで得られるメンタル的な報酬は十分に私利です。

そもそも人間は報酬がなければ行動しません。
報酬とは金銭に限ったものではありません。
承認欲求を満たすなどの精神的な充足も十分な報酬です。

「世界を平和にしたい!」
高尚で博愛に満ち満ちた素晴らしい理念。
私利私欲とは対極に位置すると思われる理念。

しかし、
他者にも恩恵をもたらすかもしれませんが、これも基本的には私欲です。
平和を求める個人の願望です。

平和を求める個人は、願いが成就されれば満たされるのです。
平和になる事で得られるものは私利なんです。

どんなに滅私のような行動でも、
自分に報酬がまったく伴わない行動なんてモノはあり得ません。

つまり、前述の
「自分は私利私欲のために仕事をしているんじゃない」
この台詞の裏にも報酬が必ずあるということです。

誤解があるといけないのでお断りしておきますが、
ワタシは私利私欲が行動原理であることを、
悪いことだと言いたい訳ではありません。

むしろ逆です。
はっきりくっきりしっかり己の欲を声高に宣言するべきだと思っています。
自分が何に対してコミットするのかを明確にすべきです。

ただし、宣言した後で、その欲の質は問われる事になります。
当然、他者の共感を得られない欲は、
それなりの評価を周囲から受ける事になるでしょう。

欲は声高に宣言すべきですが、そこに志しは不可欠です。

そこでまた前述の
「自分は私利私欲のために仕事をしているんじゃない」
に戻ります。

この台詞の言外には、こんな意味も含まれています。

滅私であるが故に自分は正義だ。
自分の言動は他者(組織)のためなのだ。

自分で自分を正当化することで、声高に宣言することができない質の低い欲を、
表に出ないようにすり替えているだけなのです。

自分の行動原理を正直に宣言できない、腹の黒いヒトが好む台詞なのです。


なので最初にお伝えしたように、


「自分は私利私欲のために仕事をしているんじゃない」

こういう台詞を口にするヒトは、だいたい嘘つきです。
もしくは、信用してはいけないヒトなのです。(※ワタシ調べ)



っと、偏見120%でお送りしてみました。
滅私奉公とか好きなヒト、ごめんなさい。




2012年10月8日月曜日

そいつは中長期的にはお客さんを創ってくれますよ。














photo credit: pittigliani2005 via photopin cc



前回のつづきなのですが(もう車両本体は利益の源泉ではない!?)、
ちょっとしつこくホームページの件です。

車屋さんのIT化がなかなか進まないと言いましたが、
ホームページの件ではちょっと事情もあります。

インターネットだ何だかんだと騒がれた一昔前、
これからはホームページのひとつでも持っていないと時代に取り残されますよ!
っと、さんざん煽ったヒトたちがいまして…。

ホームページ作成業者さんたちです。
車屋さんたちをさんざん煽って、適当なホームページを法外な値段で作成して、
いいようにカモった。っというブラックな歴史があります。

今でも、そうした時期に作成したであろうホームページを利用していて、
更新の仕方もよくわからないから放置しているっという話をよく聞きます。
本当に残念なことです。もったいない…。

当時、作成業者さんにとっては非常にカモりやすい業界だったらしいです。
とりあえず車屋を狙え!っと営業しまくっていたとか…。

理由は…ITに疎いから言われるままになるっということらしいです…。
ずいぶんとバカにされたものです。とほほ…(ん?前時代的ワード?)。

そのせいで、ホームページというものに過剰に拒絶反応を示すヒトが少なくありません。
本人がカモられたというだけでなく、知り合いから聞いた話しなどで警戒心がすごいのです。

また、過去にホームページを運営していたが止めたというヒトもけっこういます。
聞くと、わざわざ載せるようなコンテンツが自社には無いから。っということらしいです。




まず、前者の問題ですが、今はホームページを作成するのも運営するのも、
昔とは比べ物にならないぐらいコストが下がっています。

もちろん、ものすごいサイトを作ろうとすればコストはそれなりにかかりますが、
ちょっとしたモノであればコストは微々たるものです。

例えば、Googleのやっている
みんなのビジネスオンライン
初期費用は無料で簡単にウェブサイトを作る事ができます。

見た限りでは、ウェブについてあまり詳しくないヒトでも、
問題なく利用できるのではないかと思います。


開設後1年間無料、2年目以降は¥1,470/月という料金体系です。
とりあえず作ってみて合わなければ止めることもできるので、
トライアル的にやってみるのもいいのではないでしょうか。


そして、もうひとつの問題。コンテンツについてですが、
ホームページやブログをうまく活用しているお店を見てみると、
特別変わったコンテンツを用意しているわけではないことがわかります。

その日にあった出来事や、お店のヒトが感じたことなど、
ごく普通のコンテンツばかりです。

そんなのでいいのか!?っと思うかもしれませんが、
そんなのでいいんです。

いや、むしろそれでいいんです。

お客さんにお店の日頃の様子や、運営者の人となりを知ってもらう。
これが実は一番重要なんです。

そこに載っている内容が、お客さんとの信頼関係を生み出す最初のきっかけになるのです。どんなお店なのか、どんなヒトがいるのか、どんな考えでやっているのか、
お客さんが知りたい事はそういったことでもあるのです。

いろんなエピソードや物語を知れば知るほど、ヒトはその対象を身近に感じるようになるものです。たかがホームページで距離感をグッと縮める事ができます。それも同時にたくさんのお客さんと。

どうですか?やらないともったいないですよね?
やるといくら儲かるんだ!?とか言ってはダメです。

これは中長期的な投資です。
短期的な利益は生み出しませんが、確実にお客さんを創ってくれます。
気長に取り組みましょう。








2012年10月4日木曜日

もう車両本体は利益の源泉ではない!?


















photo credit: luxuryluke via photopin cc


「車両本体では利益を考えていない」
最近、そういう話をよく聞きます。

車両の販売自体は利益の源泉ではなく、
マーケティングだと。

車両販売をきっかけとして、周辺事業でいかに収益化をするのかが課題だと。


これを聞いて、シェーバーやプリンターのビジネスモデルを連想しました。

シェーバー(カミソリのヤツです)やプリンターは、
本体を利益が薄い廉価で販売をすることで市場に浸透させ、
替え刃やインクで継続的に収益を上げていくビジネスモデルを採用しています。

どこで利益を出すのか、中古車販売のスタイルも多様化が進んでいることを感じます。

車両本体に利益を乗せて儲けを出していく手法は、転換期に来ているのかもしれません。
もちろんすべてのお店に該当する話ではありません。

印象としては、小規模のお店ほど大胆にスタイルを変化させているように見えます。

このビジネスモデルで重要になってくるのは顧客のロイヤリティ(忠誠心・愛着)です。
どれだけ熱心に自社の顧客でいてもらえるか。
それが明暗をわけます。

日頃から顧客とのリレーション(関係)をいかに築いていくか。
顧客とどのようにコミュニケーションを取っていくか。

これらが重要なポイントになってきますが、
悩んでいるお店も多いようです。

悩んでいるお店の多くは、
顧客とコミュニケーションを取るためのチャネルが少ないのではないかと、
個人的には思います。

某企業系オークション会場の会員企業のうち、
70%以上がホームページを持っていないそうです。
当然、他のネット系ツール類の利用もあまり望めないでしょう。

この業界はIT化がなかなか進まない業界のひとつですが、
前述の数字はその実態をよく現していると思います。

「ウチのお客はインターネットなんか使わないから」
これもよく聞きます。

果たして本当にそうなんでしょうか…。

ITでコミュニケーションの取れないお店の状況を、
煩わしく感じているかもしれません。

まぁ、こんな些末なブログの記事を読んでくださっている方は、
リテラシーの高い方なんだと思いますので、
こんな話しとは無縁のことだと思いますが…。


そうじゃないお店の方ですよね…

ん〜
大事なことだと思うので、
早く気づいてほしいんですけどね…。








2012年10月3日水曜日

【雑考】ルールを知らないと楽しめないですよね?


















photo credit: yodaflicker via photopin cc



最近、諸事情によりポップカルチャーやネットカルチャーについての見識を深めるべくコソコソしているのですが、※詳細コチラ:ポップカルチャーやオタク的なモノとクルマについて考える 
なんだかちょっと感じたことがあったので雑記です。

ネットカルチャーで広く共有されているネタやパロディー、表現、文脈などは、
原典が漫画・アニメ・ゲーム・音楽にあることがけっこう多いなぁ…っと(今更ですみません)

原典を知らないと正確に内容を理解できなかったり、笑えなかったり(いや、笑いのポイントであることすらわからない)、共感できなかったり…etc.

これってネットで何かをしようと思った場合、非常にハンディキャップになってしまうような気がします。

そのぐらいネットとポップカルチャーは親和性が高く、避けて通れないモノのように思えます。当然、ビジネスにも影響があると思います。

うまく表現できないのですが、あえて例えるならば、

ルールを知らないとスポーツを観戦していても楽しめないような…
ある程度の教養がないと落語で笑えないような…

そんなカンジでしょうか。

肌感覚として、何となく重要なコトのような気がします。



いや、やっぱ気のせいかも…。





2012年10月2日火曜日

自動車流通に影響あるかもしれないサイトはこれだ!?












photo credit: x-ray delta one via photopin cc


今回は、自動車流通に影響を与えるかもしれない、新しい価値観の萌芽なのではないかと、個人的に興味を持っているサイトをご紹介。



CARTOGO



















最近ローンチした個人間売買のサイトです。
まだ台数が少ないようですが、これからを見据えた意欲的なサービスではないでしょうか。

個人間売買は必ずきます!今後に注目です。



カーチェン



















個人間交換・売買サイトだそうです。
交換というコンセプトはかなりチャレンジングにも思えますが、
どうなんでしょ?

ユーザーには受け入れられるんでしょうか。
こちらも今後をウォッチしていきたいです。



カフォレ



















こちらは個人間カーシェアリングというサイト。
使っていない間に貸し出しをして小額収入にしちゃいましょ。っということのようです。

海外では同じようなカタチでDIY用品のシェアサイトなんかもあるそうです。
このサービスは非常に合理的ですね。えらくスマート。



のってこ!



















こちらはライドシェアのサイト。
同じ目的地へ行くのであれば、一緒に行く事で経費を押さえられますよね。
新しい出会いにもなりますし、一石二鳥!?

出会い系にも通じるリスクをどうヘッジするかがポイントなんでしょうねぇ。
あと、マネタイズをいかにうまくやって行くのかが気になるところです。

マッチングサイトではありますが、両者からもフィーは貰っていないようなので。
イベントやキャンペーン企画とのコラボなんかで収益化をしていくんでしょうか。
そういう意味でも注目ですね。