2012年11月29日木曜日

自動車メーカーのアニメ活用が増える!?













photo credit: joshuahoffmanphoto via photopin cc

ホンダが特別協賛したアニメがリリースされたとのことで、
ちょっと話題になっていました(こっち系のネタが続いてるな)



二輪車が題材になっている作品なのですが、
ホンダホンダホンダしてます…。
ホンダ党以外のヒトはつらいかもしれませんねぇ。

販売が落ち込み苦戦を強いられているメーカーの課題のひとつに、
若年層ユーザーの獲得があります(特に二輪車はユーザーの平均年齢が高齢化していますので)。今回の作品も若年層へリーチするためのマーケティングの一環のようですね。

作品に愛着をもったヒトはメーカーに対しても親近感を持つようになるでしょう。
また、作中に出てきた車両を街中で見かければ、
それを正確に認知できると思います。

こうしたユーザーとの接点は、
将来的な車両購入の動機になる可能性があります。
すぐに結果につながらないとしても、
少なくともファンを獲得することができます。

メーカーにポジティブなイメージをもったユーザーが、
実際に購入を検討する際、最初に思い浮かべてもらえる可能性が高いです。
これは大きなアドバンテージです。

将来顧客とのコミュニケーションとして、
アニメ作品の活用は非常に有効だと思います。

以前のエントリーでも言及していますが、
ポップカルチャーやオタク的なモノとクルマについて考える
メルセデス・ベンツの新型Aクラスのアニメキャンペーンをみて思う
いまやアニメは若年層や海外をはじめとした、
幅広いユーザーへリーチすることのできる強力なメディアです。

メーカーが伝えたいメッセージを織り込んで、
ユーザーとコミュニケーションをはかっていくことは十分に可能です。

これまでも実車が登場するアニメや漫画は存在しましたが、
どちらかというと自然発生的に出てきたものを、
メーカーが後追いするという構図だったように思います。

しかし、最近はメーカーが主体的に関わり、
アクションを起こすように変わってきていると感じます。

冒頭のリンク先のインタビューを読むと、
ホンダ側から見せ方や考え方のオーダーがあったようなので、
この作品にはホンダの意思やメッセージが織り込まれていると
言えるのではないでしょうか(大げさ?)

アニメが有効なメディアになってきている現状を踏まえると、
今後はマーケティングや販売に、
アニメを積極的に活用していく自動車メーカーが
もっと増えるのではないかと思います。

2012年11月19日月曜日

メルセデス・ベンツの新型Aクラスのアニメキャンペーンをみて思う














photo credit: elycefeliz via photopin cc

メルセデス・ベンツが来年1月発売予定の新型Aクラスの事前告知として、アニメでのキャンペーンを展開するそうです。ってか、もう始まってる。
メルセデス・ベンツのアニメが超絶クオリティ 貞本キャラ×Production I.G



最早、アニメは一部のアレでナニなヒトたちの趣味ではなく、
ごくカジュアルなコミュニケーションツールになっています。
ポップカルチャーやオタク的なモノとクルマについて考える

メルセデス・ベンツがマジで若年層とコミュニケーションを取ろうとしているんだなぁ、っという印象です。

まぁ、これで若年層にAクラスが売れる!なんてことは、仕掛け側も思っていないでしょう。目的は話題性、新規性に比重が置かれているとは思います。
しかし、ブランドに対する親近感はかなり上がるんじゃないですかね。

やっぱりメルセデス・ベンツといえばプレミアムブランドとして若者には敷居が高いですからね。ですが、今回のキャンペーンによってメーカー側から若年層にグッと近づいた感があります。敷居を跨がせるんじゃなくて、自分から跨いで出てきたってカンジですかね。

ブランドに対するロイヤリティは、そのブランドが発信するメッセージがどのように顧客に伝わってきたかで構成されます。それはテレビCMかもしれませんし、映画などに登場する作中のイメージかもしれませんし、家族や知り合いが所有していたという事実かもしれません。メーカーが潜在的な顧客とどのようにコミュニケートしてきたか、それがボディブローのようにじわじわ効いてくるのだと思います。

そういった意味で、今回、メルセデス・ベンツが将来顧客である若年層と真剣にコミュニケートしていこうという姿勢を示したことは、とても意義のあることだと思います。
いや、ビックリしたしね。

さすが博報堂さん…。
よくわかってらっしゃる。

しかし、このショートムービー観たらラーメン喰いたくなったんですが…。


2012年11月14日水曜日

個人間売買の芽は確実に育っている!














photo credit: Hugo90 via photopin cc

興味深い記事が日刊自動車新聞に載っていました。
(ソースが日刊自ばっかだな)愛してます日刊自動車新聞っ!
ささっ、媚びたところで本題へ…

































ヤフオク&オークネット社と協業している個人売買のサービスが、
開始3ヶ月で100台の出品だったそうです。
そのうち30%は売却ができたとのこと。

タマ集めに苦戦しているようではありますが、
インターネットでの個人売買は必ずきます。
消費税が上がれば注目度は高まるでしょう。

ポイントは全部の車両が個人間で取引される訳ではない、ということだと思います。
需要と供給が個人間だけでマッチすることは考えづらいです。
換金を急ぐヒトや、入手を急ぐヒトもいるわけですから、
ここに専門の事業者が介入する場所があると思います。

今からそういったポジション取りを検討しておくことは、
後々、有利に働くと思われます。

日本の制度や環境を考えると、
個人間売買がメインストリームになることは、
ちょっと難しいと思います。

ですが、それなりのインパクトを持つようにはなるはずです。
潮目がどこになるかは、よく注意しておく必要があるでしょう。


2012年11月12日月曜日

タマ不足の深刻化が始まる!?













photo credit: pasukaru76 via photopin cc

オークションの出品台数がけっこう減ってますね。
11月最初のUSS東京も1万台を切っていました。
感覚的には例年より一ヶ月ぐらい早く減り始めているような気がします。
詳しい数字はこちら

新車販売は関係各社の当初予想に反して、
補助金の副作用から立ち直れずにいると聞きます。
動きが渋くなりますね…。

タマの枯渇はいよいよ深刻になっていきそうです。
成約率は比較的に高めで推移しているようなので、取り合いは激化していきそうです。
相場も上昇するでしょう。

どうもここ数年は”例年”と同じような動きをしなくなってきているように思います。
リーマンショック以降、市場の動きは変質してきているのではないでしょうか。

市場の構造自体に転換期が来ているのかもしれません。
確実にシュリンクし始めています。

年明け以降はどうなることやら…。


2012年11月11日日曜日

ヒトを評価する能力は万人にあるのか!?














photo credit: Stuck in Customs via photopin cc

組織の中でヒトを評価するということは非常に難しいことです。
なぜなら、評価する側に高い能力が必要だからです。

能力を欠くヒトには評価をするという行為は勤まりません。
また、評価をするためには、対象となるヒトを常によく見ていないといけません。

そして多くの場合、よく見てなんかいません。
その時の何となくの印象でヒトを評価しがちです。
ヒトをよく見て本質を理解するということは、
非常に高度な能力を必要とする行為です。

なので、ゴマをすったり、アピールばかりするヒトが、
評価を受けるといったことが世の中では起こりがちです。

評価をする立場にいるヒトは、
己の能力が問われていることを自覚しましょう。

また、組織を見回してみて、ゴマをすったり、アピールばかりするヒトが
評価を受けているようであれば、その組織は能力を欠くヒトがドライブしているのだと
判断してよいでしょう。

真面目にコツコツやっていれば、誰かが見ていてくれるなんてことは幻想です。
評価をキチンとできる能力のあるヒトが存在している場合にのみ、
それは成立するお話しです。

どういうステージで努力すべきかは、
よく考える必要があるでしょう。

残念ながら、
立場と資格と能力がイコールではないことはあり得るのです。



2012年11月7日水曜日

今のビジネスモデルの終焉はネットと共にやってきた!














photo credit: ! /streetart#__+__www.♥.tk ﴾͡๏̯͡๏﴿ via photopin cc

インターネットの発達と普及は、様々な利権と、
それに付随するビジネスモデルを破壊する原因になったりしています。

中古車流通も例外ではありません。

以前はクローズドな業界の中でクルマは動いていたので、
出自も詳細も価格もコンシューマにはわかりようがありませんでした。
情報の格差が利益を産む。
そういう時代でした。

しかし、現在は業者間取引の相場から個体の詳細まで、
インターネットで簡単に調べることが可能です。
コンシューマがその気になれば、関連する情報は手に入ります。
インターネットでコンシューマは賢くなり、武器も手に入れました。
言われるがままの情報弱者ではなくなりました。

そうした事態をうけて、

こんなことでは商売に支障をきたす!
オークション情報をネットになんかするからだ!
情報を流しているヤツを取り締まれ!
客から因縁つけられた!誰が補償してくれんだ!

っといった怨嗟の声によく遭遇します。

別に後ろ暗いことがなくとも、
仕入れ値が公表されては不都合もあるでしょう。
売値が公表されては不都合もあるでしょう。
その他ごにょごにょが公表されては不都合もあるでしょう。

しかし、もう後戻りはできません。
クローズドな業界は帰ってきません。
インターネットへ情報が流出していくことは止めようがありません。
情報とインターネットの関係とはそういうものですから。
デジタルになったら最後。どこまでも広がっていきます。

なので、保護や規制で”いままで”を頑に守る努力はムダです。
情報が「漏れる」ことに噛み付いても仕方がありません。
世の中が変わっているのです。

もう、仕入れたクルマに利益を乗っけて販売する、
というビジネスは終焉を迎えつつあるのです。

変化に遭遇した際に取るべきアクションは「守り」ではありません。
自身も変わらなければいけないのです。

情報を十分に得ているコンシューマと、どのような関係を築いていくのか?
「守り」に固執している他店と、どのような違いを出していくのか?
そういうベクトルで物事を考えていくべきです。

例えば(※あくまで例えですよ…)、コストコという会員制倉庫型小売店があります。
ここの商品小売価格は非常に安いことで有名です。
モノによっては原価に近い価格であったりします。
そんなに安くして利益が出せるのか?薄利多売なのか?

これは有名な話しですが、このお店は小売りで儲けるビジネスモデルではありません。
会員制ビジネスなのです。メインの収益源は会費なのです。
もちろん大量仕入れによるメーカーや卸への高交渉力や、
店舗でのオペレーションの合理化など収益を上げるための仕組みは他にもありますが、
スーパーマーケットなどとはビジネスモデルが根本的に違います。

こういう、一見すると同じ商売をしているようでいて、実はビジネスモデルは全然違う、
というありかたは非常に示唆に富んでいるのではないでしょうか。

利益構造を、利益の出し方を変えるというアプローチは、
検討の価値があるひとつの方向性だと思います。

これまでのやり方では通用しなくなります。
いままでを踏襲するのではなく、変えていくことに注力が必要です。








2012年11月2日金曜日

ダウンサイジングが進むよ!きっとっ!!












photo credit: opensourceway via photopin cc

ホンダの「N-ONE」だらけの一日でした。
ホンダ、“日本のあたらしいベーシックカー”新型軽自動車「N-ONE」発売

いろいろな記事を読んでいて思いました。
このクルマは軽自動車に対する価値観や意識を大きく変えるのではないかと。

世間のマインドは確実にダウンサイジングへ向かっています。
軽自動車は経済性の高さも合わさって、このムーブメントの中で注目されています。
クオリティや安全性能も格段に進化を遂げており、
もう何年も前から日本においては最も合理的な選択肢になっていました。

しかし、軽自動車には越えられない「壁」のようなモノが存在すると思います。
おそらく、世間の認知としては、軽自動車はクルマヒエラルキーでは最下層に属しているでしょう。ユーザー心理的にアッパーミドルセダン以上からのシフトなどは起こりにくいのが現実ではないでしょうか。ステータス的な意味で。

また、ヒトは合理性だけが動機でアクションを起こしません。
どんなに軽自動車が合理的でも、それだけが選択の理由にはなりません。
そういう意味では、これまでの軽自動車は合理性以上の価値を創れていなかったように思います。

ですが、今回のこの「N-ONE」
コイツはやってくれそうな気がします。
越えられない「壁」を、さらりとすり抜けてしまいそうです。

軽自動車のネガティブ要素に対して的確にアンサーを用意している。
そんな風にみえます。

そしてなにより、いままでの軽自動車にはない独特の存在感を持っていると思います。
きっと多くのヒトにとって積極的な選択になるであろう存在感です。

このクルマの登場から日本のダウンサイジングは加速していった。
みたいな、歴史的なクルマになるんじゃなかろうか。

正直、ミニバンばっかり創るようになってからホンダには幻滅しっぱなしだったのですが、今回はホンダのスゴさを見せつけられた感でいっぱいです。

カルチャーを創る。
それって先進技術の開発なんかよりも、ずっとイノベーティブなことだと思います。

「N-ONE」
この先のカルチャーを創ったのではないでしょうか。




なーんてえらい肩入れしておいてズッコケたら笑えるなぁ…。気が早かったかな?
しかしリアのピラーのカンジがエッセを彷彿させるのはワタシの気のせいですよね…。
うん、気のせい。