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ちょっとバイクの話題からなのですが…
「若年層への50ccギア付バイクの普及と、普通免許保持者の再入門用のモデル」をコンセプトに開発したという「みんなのバイクVS50」
ユニオート、ギア付50ccエントリーバイク「みんなのバイクVS50」を発売
販売元のホームページを見ると「自分が欲しいバイクがなかった」ことがきっかけになったとあります。
「みんなが乗れそうなバイク、みんなが買えそうな価格」と見出しが付いているのですが、確かに今は安価で本格的なエントリーバイクが少なくなっているように感じます。こうしたモデルは、バイクというカルチャーを下支えしていく重要なプロダクトなはずです。
大袈裟かもしれませんが、この販売元はバイクカルチャーの伝承に貢献していると言えるのではないでしょうか。魅力を知っているヒトが、その魅力を伝えていく。
おそらくこの販売店は、バイクの魅力や楽しさを多くの人に伝えたいという熱意がモチベーションになっているのではないかと推測します。
カルチャーを育てていかなければ、そのうち市場が収縮してしまいます。上記の販売店の取り組みには、他人任せにはしないで自分たちでカルチャーを育てていこうという姿勢を感じました。
これから先、買わなくても困らないモノを売っていくためには、商品を中心としたカルチャーの広がりや深さが重要になっていきます。
四輪にも同じことが言えます。エコロジー・エコノミーは重要ですが、それだけではカルチャーが衰退してしまいます。これからの時代は、新車・中古車を問わず、カルチャーの発信力が販売店に求められていくようになるでしょう。
カルチャーという側面でみた場合、新車は前方向へ進んでいくことを求められがちですが、中古車は逆に立ち戻ったりすることができます。また、戻り幅も自由に選べます。時代性やトレンドなど、中古車は再発見すべき価値のある資源に富んでいます。
どのような価値をカルチャーとしてユーザーに訴求していくのか、販売店の手腕が問われる部分だと思います。