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補助金の終了が8月に見えてきました。
中間流通市場では出品増も一服感があり、成約率と成約単価が徐々に上がりつつあります。
補助金終了後を見据えての動きが出始めているのでしょう。
補助金が終われば中古のメリットが再注目されるはず、との話しをよく聞きます。
なので、良質車の在庫確保に今のうちに動いておこうと…。
ん~果たしてそうなんでしょうか?
ワタシは今後も動きがあるのは軽自動車ぐらいで、
新車も中古も軽しか売れないという状況が続いていくと思っています。
この傾向は、もし景気などの経済環境が改善されたとしても、
劇的には変わらないのではないかと思います。
なぜなら、今や軽自動車は様々な面で最も合理的な自動車だからです。
コストと価値のバランス、経済性、使い勝手…へたなコンパクトより魅力的です。
一昔前のプアマンズカー・セカンドカー的なイメージは今の軽自動車にはありません。
ファーストカーとしてなんら問題がありません。いろんな意味で。
むしろ、合理的でクールな選択のようですらあります。
ミニバンの多くは常に座席を空けた状態で日々走っています。
モノを載せることができる、ヒトを乗せることができる、という可能性だけが存在意義です。
この状況は多くの人には無駄に映るようです。
可能性のためだけにそこまでの負担はできない。無駄でしかない。合理的じゃない。
そして、とっくにクルマはステータスシンボルでもなくなっています(一部例外あり)。
高いでかいクルマがエライなんてことは、もう過去の価値観です(一部例外あり)。
利益の薄い軽自動車しか売れなくなる。
いまやるべきことは、目先の売れるかもしれないクルマをかき集めることではなく、
販売利益に頼らない収益構造への体質変換です。
収益源の多様化(あたり前ですが)、コストの見直し、既存顧客とのリレーションシップ強化…etc.
そうしたことに注力をしていかなくては今後の「軽自動車時代」に対応していくことができません。
博打のような売買差益が儲けの時代は終わりました。