2012年2月12日日曜日

ソーシャルグラフと中古車

ソーシャルメディアの発達と浸透で、ネットとリアルの世界に境界が無くなってきている。現実世界の信用や評価がネットでも判断材料となり、逆もまた同様になる。そうなると、中古車もソーシャルグラフを介して流通していくのではないだろうか。個人間取引に極めて近い流通形態が生まれると思われる。

”極めて近い”といったのは、クルマは税金や手続き関係が煩雑で、また、買ってお終いにはできない(メンテや車検等) 部分においては、今後も業者が介在することになると予測されるからである。

ソーシャルグラフで担保された個人の信用によってクルマの品質が確保され、また、そのクルマに関するストーリーを知ることができるようになる。これまで見ることができなかった部分が可視化されていくということは、情報をコントロールすることで利益を確保してきた業界にとっては、大きな変化になると考える。

情報強者から弱者へモノが移動する際に、実際の価値と情報の差が利益になる、そういう商売はソーシャルメディアの発達で縮小されていくように感じる。消費者はすごい武器を手にしたのかもしれない。

個人の取引をサポートし、問題を予防・解決する形で事業者が介在する、そういった仕組みが求められていくのではないだろうか。ソーシャルグラフと中古車と事業者、これらをテクノロジーが結びつける新しいWebサービスの可能性があるのではないだろうか。