2013年2月6日水曜日
オートオークションの近況についてのまとめ
photo credit: Keoni Cabral via photopin cc
2012年のオートオークション流通台数は729万9905台で、前年比12.1%増でした。
終盤は息切れしたものの、エコカー補助金の影響で4年ぶりに増加に転じており、成約台数は前年比で8.8%増の416万1746台でした。
成約平均単価は前年比9.6%減の47万7千円で、低年式車両が増えたことがわかります。
2013年は補助金が終了しているため、新車販売が落ち込むことが予想されており、中古車の流通量の減少が懸念されています。一部では政府の景気回復策により代替えが進み、高品質の中古車の流通量が増えるとの期待もあるようです。
年明けのオークション市場はタマ不足が続いており、例年と比べても出品台数の減少が目立ちます。反対に成約率は70%を越えている会場が大多数といった状況であり、タマの奪い合いが激化していることが見て取れます。
また、おりからの円安傾向もあり、輸出業者による応札が活発化しています。落札金額も高額化しており、国内専業店では仕入れられないといったケースも散見されています。
年度末へ向けて商品の仕入れが積極的に行われいますが、小売りの状況が好転しない場合、仕入れたクルマを捌けない販売店が出てくることが予想されます。
3月末までの市場の動向次第では、廃業を余儀なくされる小規模店が増えることが懸念されます。
年明けからは小売りの状況が好転してきているとの見方もあるようなので、市場の回復に期待したいところです。
ラベル:
雑考