2012年12月21日金曜日

もはやナショナリズムではシビックのアニメを説明しきれない












photo credit: jing.dong via photopin cc

あ、すみません。
タイトルこれで作ってもらっちゃいました。
ホッテントリメーカー
面白いんで…つい…

なので、タイトルと内容が微妙に異なってますのでご承知おきくださいね、
っと先に予防線張ってみたりなんかしてみます。

んじゃ、本題に行ってみましょう。

ホンダがアニメを取り入れた「シビックSi」のCMを公開!



ホンダのシビックもアニメで来ちゃいました。

自動車メーカーのアニメ活用が進むと予測してきましたが、
ホント着実に来てますね。
自動車メーカーのアニメ活用が増える!?

シビックは一番肝心の米国でズッコケてしまったので、
リリースから1年という短期で大幅なテコ入れをしてきました。

そのテコ入れと合わせてプロモーションにも力を入れているようです。

内容はクール&スタイリッシュといった硬質なカンジでして、
個人的には何だかスターウォーズを思い出しました。

先日のメルセデス・ベンツのAクラスとはアプローチは異なりますが、
メルセデス・ベンツの新型Aクラスのアニメキャンペーンをみて思う
大きく捉えると(だいぶ大きく)、同じムーブメントの中にいると考えていいのではないでしょうか。

クルマにアニメを活用してくことに利点としては、
次のようなことがあるのではないかと思います。

①表現の自由度が高い
クルマに持たせている世界観や価値観を、ビジュアルとストーリーで多角的に押し出せる。アニメーションであることの最大の利点ではないですかね。

②話題性を持たせられる
クリエイターやキャストの組み合わせで、世間の興味関心を喚起することも可能。
上述のAクラスにはこれが当てはまるのではないでしょうか。

③幅広い層にリーチすることができる
従来のアプローチでは興味関心を持ってもらえなかった層にも、
知ってもらえる契機になる。

あと、個人的にはこういう部分も利点なのではないかと思うのです。
アニメであることで「虚構である」という前提でプロモーションを始められる。

どういうことかというと、
どこか外国の峠を走ってみたり、有名俳優が出てきてありそうもないシチュエーションでクルマに乗ってみたりするCMありますよね。

その手のヤツで実写だと、どうしても現実の延長線上に紐付けがされてしまい、
「あーそりゃないわ」「そういうことは自分にはないし」って醒めると同時に興味も失せちゃったりします。なんでかCMのせいで現実認識させられた…。ハッピーな家族で楽しいなランラン♪とかマジないわ。って観ている側がやさぐれちゃったりすることもあろうかと…(あるのか?)

ところが、こいつがアニメだと、
始めから虚構なので自分の現実と紐付けされることがない(うん、普通はそうだと思うが例外あるかもね…)なので、観ている側は自分の現実とは切り離した位置でCMを観ることができる。やさぐれたりしないで済むってわけですよ。

そうすると素直にCMのメッセージを受け取ることができる(のではないだろうか…?)。
実利用シーンをイメージさせて興味を喚起する方法が、
必ずしも有効とは限らないのではないでしょうかね。

魅せ方やパッケージを変えてみると、
メッセージの届き方が変わってきます。
届くヒトも変わってくると思います。

これから有望なパッケージのひとつになるんじゃぁないかと…。
ポップカルチャーやオタク的なモノとクルマについて考える