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今現在の動向から推測すると、
今後のモビリティの重要なキーワードは
スモール
だと思います。
これは単に小さいというだけではなく、
経済性
スペース性
環境性
利用のハードルの低さ
などなどを包括した意味のスモールです。
国土交通省が提唱したことで、去年の東京モーターショーでも、
超小型モビリティが各社から出品されていました。
トヨタ『コムス』、ホンダ『マイクロコミューター・コンセプト』、
日産も『ニューモビリティ・コンセプト』を発表してます。
徐々に市販化へ向けた動きが本格化しています。
しかし、現実的に導入する際の障壁や、利用のメリットなどに疑問も呈されています。
超小型モビリティが一般的になるのは、おそらくまだまだ先になるでしょう。
ですが、市場のスモールへの欲求は加速しているように感じます。
環境や制度が整うことを待っていられないのではないか。
そんなように感じます。
現行の制度の中でこの欲求を満たそうとすると、
必然的に原付2種に行き着くのではないでしょうか。
実際、リーマンショックや震災の影響などで増減はあったものの、
ここ数年単位のマクロ的トレンドとしては、原付2種は増加傾向にあるようです。
経済の縮小や税制、環境問題への対応など、自動車を保有・利用することのデメリットが強まりつつあります。
しかし、いきなり自動車の利用を止めて、自転車に切り替えるという選択は、
ちょっと現実的ではない、そういうヒトがけっこう多いのではないかと思います。
そんなヒトたちに注目されたのが原付2種です。
自動車と自転車の間。
きっと、そんなポジションが原付2種なのでしょう。
ん?
なぜ原付1種ではないのか?
それは原付1種の利便性の低さに原因があるのだと考えられます。
皆さんご存知のように原付1種は法定速度が30km/hです。
これで幹線道路などを走るのは自殺行為に等しいです。
ホントに恐怖体験です。
また、もうひとつ恐怖体験ができる制度があります。
二段階右折です。
これは突然現れてホントに焦ります。
(いや、条件が決まっているので注意していれば予見できるんですがね…)
昔、ワタシが二輪免許を取りに教習所へ行っていた際、
教官も言っていました。
「みなさん、免許を取ったら50ccのスクーターに乗るのは止めた方がいいです」
「50ccでの速度超過は、シャレにならないレベルで点数とお財布を直撃します」
「二段階右折もトラップみたいなもんですから、普通に走れる50cc以上にしましょう』
…
マジで実践的で親身かつ、真実を的確に捉えているアドバイス。
さすがは教官です。これぞ建前ではない真の教育。
とてもじゃありませんが、こわくて原付1種には乗れません…。
なので、2種2種…。
ですが、原付2種にも課題がないわけではありません。
原付2種は普通自動車免許では乗る事ができません。
免許がいるんです。
ハードル高いですね…。
一応、自工会ではこのあたりを簡素化できるように働きかけを行っています。
実現したら一気に普及するのではないかと個人的には思います。
っと横道にそれつつ長々と書きましたが、
もう一回もとに戻ると、
ビジネスとしての二輪車も今後はもっと可能性があるのではないか?っということです。
実際、四輪だけではなく、
二輪に守備範囲を広げているという販売店も少なくありません。
ユーザーの多様化するモビリティに対する要望について、
柔軟に細かく対応するためにも、
二輪というツールはうまく利用していけるのではないでしょうか。
最後に、
ワタシはCB72がほしいっ!!
誰かください。