2012年9月16日日曜日

ポップカルチャーやオタク的なモノとクルマについて考える













以前にも言及したことがありますが(自動車カルチャーから考える)、欧州のようなトラディショナルな自動車カルチャーや、米国のようなマッチョ(笑)な自動車カルチャーが、日本に根付くのは難しいとワタシは考えています。

なぜなら、自動車カルチャーはその国の他の文化や、歴史とも密接な関係にあるからです。やはり自国で醸成されたカルチャーが必要なのだと思います。
そしてカルチャーを育てることができないと、産業的にも窒息してしまうでしょう。


最近、業務の都合上、ポップカルチャー・ネットカルチャー・クルマという観点でいろいろと調べ物をしているのですが(キャッチアップするのが大変で大変で)なんとなくここにひとつのヒントがあるような気がしています。

ご存知のように、日本のアニメ・漫画・ゲーム・ファッション・音楽 etc…は海外で存在感を発揮できる数少ないコンテンツです。

また、多くの若い人にとって、これらは重要なコミュニケーションツールであり、
昔のような一部の”特殊なヒト”のモノではなくなりつつあります。

過去、クルマも若い人のコミュニケーションツールであったんですがね…。

まぁ、元々クルマはオタク的なモノとも親和性が高いし、スポーツカーに乗っているお兄ちゃんには虚弱体質そうな眼鏡が多いということも周知の事実だし…なんて思っていたのですが、さすがは世界のトヨタっ!ビジネスの先見の明がありありだ。

アムラックスではほぼ恒例になりつつあるようで…

トヨタは米国でカローラのプロモーション展開にも初音ミクを使っていました。

見た目やその他もろもろがアレでナニな感じがするのですが、初音ミクは個人的にはクリエイティビティやイノベーションに対するひとつの解だと思っています。日本ってすげーなっとシンプルに思いました。

GoogleのCMにも出ていました。

ファミリーマートも活用していますね。


トヨタは他にも、
欧州車をめちゃめちゃ意識しておきながら、新型オーリスでこんなことやっちゃっています。

北米向けイベント用にオリジナルのアニメを作成したりもしています。

こうやって見てみるとトヨタって柔軟な会社に思えてきます。

日産もポップカルチャーとの接近を試みています。
日産のデザイナーさんが劇中のロボットをデザインしたそうな。


中古車関係だとカーセブンさんが積極的です。
カーセブン、痛Gふぇすたでチャリティ企画を実施
痛車にするならカーセブンの中古車がおすすめ
ビジネスモデルもそうですが、同社は発想が柔軟なんでしょうね。


こうしたポップカルチャーやオタク的なムーブメントは、
自動車に限らずいろいろな分野で見受けられます。
情報提供にエンターテイメント性を持たせた、NTT西日本の戦略的試みらしいです。

文脈がちょっと違いますが、キャラクター文化、かわいい文化を日本が社会的な土壌として持っていることを示している事例として「ゆるきゃら」なんてものもあります(そもそも話し自体がちがう!?)

まぁ、話を戻すと、86/BZRも、そもそも某豆腐屋さんのパンダトレノがドリドリする漫画のヒットがなければおそらく存在していないだろーし、当時のハチロク相場の異常な高騰はホントにたまげたし…などなど、オタク的なモノは経済的な効果や影響も大きいのです(無理矢理まとめ)

そして注目すべきは、
こうしたポップカルチャーやオタク的なモノは

アジアへも広く浸透している点です。

アジアへも広く浸透している点です


大事なので2回言ってみましたよ。はい。

アジアの都市へ行くと、
街中で容易に日本のキャラクターなどを発見することができます。
日本アニメ・マンガ アジア地域で優位確保 博報堂調査

これからは
アジアを制するものが
世界を制す

ポップカルチャーやオタク的なモノとクルマ

日本でモデルケースを創ることができれば、
世界戦略のひとつになり得るかもしれません。

まぁ、おそらく近しいことをメーカー等々が考えているから、
ここ最近になって急にビジネスっぽくなってきているんだと思います。
蒔いた種が発芽し始めている。そんなカンジがしてきています。

えーダラダラグダグダ書いてきましたが、結論を申し上げますと、

試しに
自動車メーカーさんは
深夜アニメを自分で創ってみたらどーですかね?


あっ、新型車だけじゃなくて幅広い車種の登場をお願いします。

って、そうじゃない?違う?








まぁ、いいじゃないですか…。




〜追記〜

2012秋アニメでクルマ出てるみたいですね。
『超速変形ジャイロゼッター』

ん〜でもちょっと違うんだよな…。
メーカーって建前が立派かどうかが重要なんだろーな…。